「勝手にまとめないで」

常務理事の渡辺です。
団体の内部だけでなく、他のところでも
「学びの場」ってところを企画したり、提供する機会の多いわたくし。

そんな「学びの場」などで人前に立ち、終わる時間を迎える頃になると
「何かまとめなくちゃ」とか
そんなつもりはないとしても
「ちょっとは気の利いたこと言ってお土産にしてもらおうかな」
なんていう欲が出てきやすいものです。


少し前、本を読んでいて
こんな場面の話に出会いましたのでちょっと紹介させてもらいます。



〈勅使河原〉
・・・ うちの息子の話なんですけどね。
学活の時間にいろいろな意見が闊達に出されて、ひとつの結論にはまとまらないうちにチャイムが鳴ったらしいんです。
そしたら先生が「・・・と、いうわけで、今日の話はこうこうこういうことでしたね」と、まとめたそうで。
それに対して、教室の後ろから息子がトコトコ前に歩いて行って
「それぞれが考えて出した意見に対して、最後に先生が結論のように話し合いをまとめるのは違うんじゃないか」と、言ったみたいで。
放課後に学校から私に電話がかかって来ました。
そんなこと、初めて言われたと。

〈竹端〉
ここは実は大事なポイントだと思います。
学校の先生には「まとめなければいけない」という、なにか脅迫観念があるんじゃないかと思います。


「これくらいできないと困るのはきみだよ」?
勅使河原麻衣 ー 編著 
竹端寛氏との対話の中より

ぁ、この勅使河原麻衣 さんの他の著書から感じたこと、
また別の機会にお話しさせてもらいますね。
予告でした。