台風が過ぎて

台風12号が大きな被害を残して過ぎて行きました。
被害に合われた皆様には心からお見舞いを申し上げます。
久しぶりの登場となりました“丸タ”です。
私は台風が来ると落ち着かなくて、夜眠れなくなります
それはきっと、子どもの頃の体験がそうさせるのだと思うのですが。。。
我が家は小さな町工場で、スチロールのような軽いものを加工していました。
台風が来ると材料が飛ばないようにと父や工場のおじさん達が泊りこんで夜通し見回りをしたり
外で飼っていた犬も玄関先に避難させて
家族が一つの部屋に集まって兄弟や母とドキドキしながら過ごしました。
我が家にとって台風は一大イベントだったのです。
ガタガタとなる窓や屋根、すぐに停電して真っ暗になってしまう電気
台風が過ぎていくまでは怖くて怖くて仕方ありませんでした。
そんな時、激しい雨と風の中へ合羽を着て懐中電灯をもって飛び出していく大人たちは
私たち子どもに「大丈夫だからな、安心して寝てな」と笑顔で言ってくれました。
その姿は勇敢で頼もしくて「この人たちなら守ってくれる、カッコいい」と思ったものです。
子どもの近くに『勇敢で信頼できて、カッコいい』そんな存在の大人が一人でもいたら
不安な事も安心に変わるのになぁ、って自分の体験で思います。
子どもがピンチの時に
「どうするの？」と詰めよったり「勝手にしろ」と突き放すのではなく
「大丈夫だ。一緒にいるから安心しな」って言ってくれるような
そんな声をかけてくれる大人がいてくれてら、きっと心がホッとするんじゃないかな？
そして、私もそんな大人になれているかなぁ？と
台風の週末にそんな事を思っていたのでした。