聴覚障がいについて

こんにちは。クロです。
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現在、特別支援学校で、聴覚障がいを抱えた生徒たちとかかわる仕事をしています。
生徒たちとの主なコミュニケーション手段として「手話」を使います。
その他、話者の口の動きを見て話の内容を読み取る「口話(こうわ)」、
文字を書いて相手に伝える「筆記」などで、生徒たちとコミュニケーションをしています。
また、学校内には視覚による情報機器を設置して、生徒たちへの情報保障をしています。
このようにして、学校内では「情報バリアフリー」が整備されています。
学校外ではどうでしょうか。
自動車の走行音やクラクションが聞こえません。
非常サイレンの音が聞こえません。
周りの状況を見て判断するしかありません。
公共交通機関のアナウンスが聞こえません。
外を見ていないと、降車したい場所で降りられません。
テレビの音声が聞こえないので、字幕が頼りです。
そして、電話での会話ができません。
そのため、チャイルドラインに電話ができないのです。
軽度の聴覚障がいならばある程度の音声を聞き取れるけど、全部を聞き取ることは難しいです。
歌手の浜崎あゆみさんが内耳性突発難聴を患い、
左耳の聴覚を失ったことが有名になりました。
聴覚障がい者は、一見すると聴者とかわらないため、
なかなか障がいを理解してもらえない辛さがあります。
聴者とのコミュニケーションがうまくできなくて孤立してしまう悩みを、生徒たちからよく聴きます。
しかし、障がいを抱えていても、皆と共生していかなければなりません。
聴覚障がいを扱ったドラマや本がヒットすると、「手話ブーム」が起こることがあります。
それが単なる一過性の「ブーム」で終わらずに、
少しでも、あらゆる障がいについて理解をしていってほしいと願います。

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