子どもの自殺に対して、私ができることは?
1774 年に出版されたゲーテの小説「若きウェルテルの悩み」のなかで、
主人公のウェルテルは舞踏会で出会ったシャルロッテに恋をしました。
しかし、彼女には既に婚約者がいたため失恋してしまい、
ウェルテルは苦悩のすえ銃で自殺しました。
出版当時ヨーロッパ中でベストセラーとなり、ウェルテルを真似て自殺者が急増。
自殺者の多くはウェルテルと同じような服装、同じ方法で自殺しました。
そのため、ヨーロッパのいくつかの国でこの小説は販売禁止になったそうです。
その後、アメリカの社会学者により「マスメディアの自殺報道に影響されて自殺が増えること」が
「ウェルテル効果」と名づけられました。
このようにマスメディアと自殺率の関係性が重要視されるなか、
世界保健機関(WHO)は自殺防止のためガイドラインを作成しており、
その中のひとつに「自殺予防 メディア関係者のための手引き」があります。
この手引きでは、メディア関係者が自殺関連報道をする際に注意すべき点がまとめられています。
メディア関係者だけではなく、個人としても知っておきたい内容だと感じたので、
皆さんにもご紹介します。
(内閣府ホームページ より転写)
新学期が始まり愛知県では、子どもの自殺が相次いで報道がされています。
「ウェルテル効果」は特に子どもや若者が影響を受けやすいと言われいるため、
とても心配です・・・。
まず、個人的に何かできることはないか?と調べていると
内閣府のホームページのなかに相談窓口の一覧がありましたのでご紹介します。
「相談窓口 ~ 一人で悩むより、まず相談を。~」
(紹介されている電話相談機関のひとつに、チャイルドラインもあります。)
次にチャイルドラインの受け手としては、
子どもからかかってくる電話すべてが、
自殺につながるような深刻な内容というわけではありません。
でも、子どものちょっとした変化に気づけるように
「1本1本の電話を大切にしよう!」と改めて思いました。
(書き手:DAI)
※紹介しているページは僕が個人的に紹介しているものです。