チャイルドラインと子どもの貧困
2012年国連児童基金(以下、ユニセフ)の調査により、
日本の子ども(18歳未満)の貧困率(※1)は14.9%であり、
日本国内約2,047万人の子どものうち、
およそ305万人が貧困家庭で暮らしていることが明らかになりました。
つまり、子どもの6~7人に1人が貧困家庭で暮らしていることになります。
この数字は先進35カ国のうち9番目の高さです。
ところで、チャイルドラインへかかってくる電話の内容には、
例えば「毎日何もいいことはない。何も楽しいことなんてない。
こんな自分は生きていたってしょうがないじゃない。」
といった孤独を訴える内容もあります。
2007年ユニセフの調査では「孤独を感じる」と答えた日本の15歳の割合は29.8%でした。
つまり、子どもの3人に1人が孤独を感じていることになります。
孤独を感じる理由のひとつに、親の経済的な困窮、貧困があると言われています。
もし、一人親家庭で親が毎日仕事で忙しかったら・・・
もし、経済的に余裕がないため気持ちにも余裕がなかったら・・・
子どもの話をゆっくり聴くことは、難しいのではないかと私は思います。
チャイルドラインでは1日500件以上、
子どもの声を全国2,000人以上のボランティアが力を合わせて聴いています。
親でも先生でもない、隣のおばさんや近所のお兄さんのような
第三の大人として子どもの気持ちに寄り添って電話を受けています。
「ひとりじゃないよ!」そんなメッセージを私は伝えたくて、電話を受けています。
(書き手:DAI)
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チャイルドラインあいちでは支援会員を募集しております。
★1,000円でできること★
・子どもに電話番号を届けるカードが500枚できます。
・子どもが通話料無料で25分間話ができます。
・チャイルドラインを知らせるポスターを10枚、学校や児童館などに掲示できます。
ご入会はコチラから
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(※1)相対的貧困率
経済協力開発機構(OECD)が作成した指標で、
国民一人一人を可処分所得が多い順に並べた際の中央値を算出し、
その中央値の50%(貧困線)未満で生活する人の割合。
可処分所得は、収入から税金や社会保険料などを差し引いた自由に使えるお金。
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