福島は「黄色い花のまち」でした

初めてブログを書かせていただくことになりました。
現在大学4年生の うさぎ といいます。
私は今回、10/22~24に行われた「全国フォーラム2016in福島」に参加しました。
震災から5年半経ち、いつかは被災地を訪れてみたいと思いながらも、
なかなか踏み出せずにいました。
そんなとき、チャイルドラインの全国フォーラムが福島で開かれることを知り、
「行くしかない!」ということで参加を即決しました。
*
3日間を通して感じたことは、
「復興は私たちが思っている以上に進んでいない」ということです。
特にスタディーツアーで実際に見た光景を、私は忘れないと思います。
汚染土を入れたフレコンバッグが果てしなく続く風景、
お店の看板にまで巻きつく植物、壊れたままのお店。
そして、タイトルにもある「黄色い花」。
もともと田んぼだった場所に、雑草の黄色い花が咲いて、
まるで一面お花畑のようになっていました。
調べたところ、この花は「セイタカアワダチソウ」というらしく、
人の高さをゆうに超えるほどまでに育っていました。
“5年半”という月日の長さを感じさせられました。
私は子どもと関わる職業に就きたいと思い、被災地の子どもの
ドキュメンタリーなどはできるかぎり見てきましたし、
心のケアについても勉強してきたつもりでした。
ですが、「つもり」は「つもり」なのだと痛感しました。
講演会で、私と同じ大学生や中高生の発表を聞いて感銘を受けると同時に、
私は5年半の間に、被災地の復興のために何かしたのだろうか?
復興は進んでいるだろうと思い込んで、あまり考えないようにしていなかっただろうか?
と、問いかけました。
自分への戒めも込めてみなさんに伝えたいです。
「もっと被災地の現状に目を向けてください」。
*
震災当時高校1年生だった私は、来年の春社会人になります。
5年半。振り返るとあっという間だったなぁと感じますが、
被災地の時の流れはあの日のまま止まっていて、とてもゆっくり流れていました。
私は復興のために、被災地の子どもたちのために、今何ができるのだろう?
自分自身に問いかけつつ、残りの学生生活を過ごしたいと思います。
全国フォーラムに参加できて、本当に、本当によかったです。
この文章を読んで、みなさんが少しでも、被災地について考えて下さることを祈っています。