突撃! 隣の支え手さん
こんにちは、きくお[B]です
子どもたちの気持ちに寄り添い、声に耳を傾ける活動をしているチャイルドライン。
そのチャイルドラインの電話室の中で電話を受ける
受け手さんのサポート役を担っている「支え手さん」。
彼(女)らがいなければライン室は成り立ちません。
と、いう事で今回はその支え手の ロールさんを紹介します。
では、ロール さん ってどんな人か自己紹介をお願いします。
[ロール] 「どんな人?」 って言われると・・・
こども のことを「子供」と表記するのに、めちゃめちゃ抵抗感がある人。
長い長い滑り台をゲラゲラ笑いながら、滑るのがこよなく楽しいと思える人。
[きくお] 「へぇ~」 っていうのと 「なるほど」 っていうのの両方ですね。
「子供」って表記に抵抗があるって言うのはよくわかりますけど
滑り台の方は…ねぇ・・・。 ロールさんは笑っちゃう人なんですね。
そんな子ども心を持ったロールさんがチャイルドラインに関わるきっかけは何だったんですか?
[ロール] 地元の子ども関連のNPOで、ここの養成講座のチラシを見て、
学生時代に影響を受けた先生が関わっているのを知ったからなんです。
ダメな私でも、チョビッと学んで、誰かの何かに少しは、力になれるといいなぁと思って、ここに参りました。
[き] で、その養成講座、受けてみていかがでしたか??
[ロール] どの講座がというわけではないのですが、ノウハウを習得するというよりは、
気づきや学びに導かれるような、講座が多くて新鮮でした。
講座に参加するたびに、「今ここで」を軸にした、自身の心のありように注視しておりました。
[き] なうほど、ノウハウではなく「気付き」 ですかぁ・・・
では実際に電話を受けてみて感じたことなどおしえて下さい。
[ロール] 初めての頃・・・ こどもの置かれている状況以上に、受話器を通して聞こえてくる、
こどもの声や口調から おとな(こちら側)を慮っていること、気を使っていることに
気づかされ、悲しさでいっぱいになりました。
「こどもの時ぐらい伸び伸びと生きなよ~」 と 思っていた自分が、
いかに能天気でおめでたいヤツだったかを、胸ぐらをつかまれて揺さぶられたような、ある種の衝撃。
今は・・・ こどもの置かれている状況は改善されているとは思えないのだけど
おとなに対して、怒ったりガッカリしたり嘆いたりしながら、 毎日悶々ともがいていたり、
その日その時をやり過ごしたりしている こどもに、愛おしさすら感じます。
[き] そうですか。 ホントに考えさせられますね。
ところで今、ロールさんは「支え手」という役割を持って活動されていますが・・・
[ロール] 「支える」こと、「寄り添う」ことの難しさを毎回感じております。
受け手さんに、気持ちをどれだけしゃべってもらえるかなんだよねぇ・・・。
聴いてもらえている感が、たくさん受け手さんにあれば、
ライン室での気持ちの(特にネガティブな)お持ち帰りをさせずに済むわけだし・・・
その日の受け手と支え手の、お互いの性格や表現方法で 振り返りの印象が、
ずいぶん異なるのかもしれないとも、感じております。
受け手と電話で出会う こどもとの関係にしても、その後の振り返りにおける
受け手と支え手との関係にしても、方法とかスタイルとかシステムとか、
曖昧なだけに不安もあるけどそれらに縛られない自由もある・・・
そんな気が、ずっとしております。
[き] では最後にひとこと お願いします。
[ロール] ここは、「ひと」が「ひと」の気持ちに、
いっしょうけんめい心を傾けて臨む
ある種の「居場所」だと思っています。
たとえ解決しなくても、
「こんなヤツとしゃべるんじゃなかった」と怒りに震えても、
「わけわからんよ~」であったとしても、
その日その時、そのこどもが誰かに出会うこと
(その誰かが、そのこどもの日常で無関係であるほど)
出会って、言葉を交わすことで(沈黙の時を共に過ごすことで)
自分で自分を揺さぶることになると思います。
ある人は激しく、ある人はかすかに。
程度の多少ではなく、
お互いが揺さぶられたという体感をする場なのかも。
(ごくごく私見ですが。)
[きくお] なるほどロールさんの想い、私には良く伝わってまいりました。
大変ありがとうございました!
経験豊富で熱い心を持つ ロールさんの今後の活躍を期待いたします。
チャイルドラインあいちに関わっている人達をガンガン紹介していく
「突撃!! 隣の○○○さん」のコーナー、
また次回をお楽しみに